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2024-06-14
HubSpot

HubSpot(ハブスポット)とは何?無料でできるCRM【初心者向け】

Hubspotとは?無料できる?おすすめの使い方は?

HubSpotの活用で業務効率・顧客満足・収益の向上が期待できる

顧客との深い関係構築がビジネスを成功に導く現代において、CRM(Customer Relationship Management)は欠かせないツールとなっています。CRMによる顧客情報の一元管理は業務効率を向上させ、同時に顧客満足度も向上させる強力な手段です。米国のHubSpot社が展開するツール「HubSpot」は、CRMの主要機能を無料で提供する包括的なプラットフォームです。HubSpotを上手に活用すれば、マーケティング、セールス、カスタマーサービスの各分野で業務効率を向上させ、顧客満足度と収益を最大化することが期待できます。今回はこのツールの概要や主要な機能を解説し、HubSpotの魅力をご紹介します。

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HubSpotとは?

はじめに、HubSpotがどのようなツールかを説明しておきましょう。HubSpotは、アメリカ合衆国・マサチューセッツ州ケンブリッジに本社を置くHubSpot, Inc.が供給しているビジネスツールです。HubSpotは世界120ヶ国以上で78,700社に導入されており、世界中で愛用されている人気の高いツールでもあります。HubSpotが世界中の多くの企業に受け入れられている理由には、以下のようなものがあると言えるでしょう。

・セールス、マーケティングなどCRMの基本機能が無料で使える(5ユーザーまで)

・メール連携、Slack連携など使える機能が豊富

・有料版に切り替えればフォームやメールなどに付いたロゴが削除可能

HubSpotの魅力はCRMの基本機能が無料で使えることですが、有料版にアップグレードすることで、さらに多くの機能が使えるようになります。HubSpotは、まだ資金に限りがあるスタートアップから大企業まで、さまざまな企業が活用できるマーケティングツールなのです。

では次に、その主な機能にはどのようなものがあるのかを説明していきます。

HubSpotの主な機能

HubSpotは、CRMやマーケティング、セールス、カスタマーサービスをすべて一つのアカウントで管理でき、必要に応じてマーケティングツールの機能をアップグレードしていくことができます。まずは基本的なCRM機能の活用からはじめ、リード獲得やウェブサイト構築、顧客満足度を向上させるツールへとステップアップしていけば、無理なくマーケティングのパフォーマンス向上や業務効率向上、利益向上のための施策を実行できることでしょう。まずはHubSpotの基本的な機能から、そして魅力あふれるマーケティング機能と順に説明をして行きます。

HubSpot(無料ツール)

無料ツールとしてのHubSpotは、無料で使えるHubSpotのCRM機能です。この機能は無料でありながらマーケティング、セールス、サービス、Contentなど有償版の機能の一部を利用でき、メールやWebフォームなどにはHubspotの製品ロゴなどが入ってしまう形になりますが、トライアル版ではないので期間の制限もありません。無料で使えるCRM機能は以下のようなものがあり、これらは追加のユーザー数やコアシート数(ユーザーがサブスクリプションサービスにアクセスする権限やアカウントを一緒にしたようなもの)に応じて課金されるサービスとなっています。

※無料のツールは最大5人のユーザーが無料で利用可能です。

HubSpotの「Hub」には物事の中心や中核、集約点という意味があり、中心となるHubSpot CRMにさまざまなサービスやツールが接続されていくと考えれば良いでしょう。またHubSpotには、1600種類以上のアプリがつながるAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)が用意されており、他社製のアプリともつながりやすくなっています。無料ツールの段階でも接続できるアプリケーションが数多く用意されており、あらゆるアプリとつながって総合的にマーケティングを効率化できるツール。それがHubSpotなのです。

Marketing Hub

Marketing Hubはマーケティングを自動化してリード顧客を創出し、ビジネス成長を促進するためのマーケティングソフトウェアです。主な機能には自由で拡張性の高いWebフォームやメール配信、メールトラッキング、SEOに関するアドバイス、チャットボット、ポップアップやスライドインで表示させるCTA(Call to Action)機能などがあります。Webサイトでのコンテンツ発信(ブログ、Webコンテンツ)を行い、Webサイトに集客し、問い合わせフォームや資料ダウンロードなどのフォームでリード獲得、さらにメールマーケティングを行い休眠顧客の掘り起こしなど、Webサイトを中心としたマーケティング活動(インバウンドマーケティング)を効果的に実施するための機能が備わっています。無料ツールでもMarketing Hubの基本的な機能が利用可能ですが、Webフォームや配信メール内の製品ロゴを消したり、利用するためのユーザー数、メール配信通数を増やすためには「Starter」、「Professional」、「Enterprise」などの有償プランを契約する必要があります。

 Marketing Hubについては「Marketing Hubとは?料金や機能・導入方法について」で詳しく説明してます。

Sales Hub

Sales Hubは、営業活動の施策を自動化し効率化を行うツールです。主な機能には、顧客(コンタクト)の管理や営業のToDo管理、商談管理、レポート・データ分析、見積り作成、Gmail/Outlookとのメール連携、メールの返信・開封トラッキング、ミーティング設定などがあります。Sales Hubはこれらの機能を使い、顧客とのコミュニケーション強化や案件進捗の管理などを効率的に進めることができます。Sales Hubも基本的に無料で使えますが、5名以上の利用や、レポート機能を拡張したい場合は利用料金が上がっていく仕組みとなっています。

 Sales Hubについては「Sales Hub(HubSpot)の便利機能4選!中小企業おすすめ機能」で詳しく説明してます。

Content Hub

Content HubはWebサイト、SNS、Eメールなど企業が顧客向けに発信するコンテンツを統合的に管理することができる機能が備わっています。一元的に管理されたコンテンツアセットを元にWebサイトページの作成や、AIによるブログ記事の自動生成、Cookie管理ツールによるWebサイトのパーソナライゼーションを実現することができます。Content Hubを使えば、安全性や信頼性の高いWebサイトを自社で容易に作成し、また管理できるのです。Content Hubも、他のHubSpot製品と同様の価格体系で使うことができます。

 

Service Hub

Service Hubは、カスタマーサポートを支援するツールがセットになったHubです。顧客の満足度を向上させ、長期的な関係性を構築することを目的とした機能が集約されています。問い合わせのチケット管理、チャットボットによる自動サポート、ウェブチャットの提供、チームの共有アドレスなどの機能が提供されています。これらを活用し、顧客との関係強化、顧客対応を行うチーム間の連携強化、チーム内の業務効率化などを行います。また追加の機能になりますが、カスタマーポータルや、顧客向けのFAQや記事、動画コンテンツなども作成・配信できます。Service Hubは基本機能(制限あり)を無料で使えますが、レポートダッシュボードや自動化ワークフロー、カスタムアンケート機能など、使う機能やユーザーを増やしていくと利用料が上がっていきます。

 

Operations Hub

Operations Hubは、企業の運営効率を向上させるためのソフトウェア群です。顧客データの統合や整理、さまざまなプロセスの自動化(プログラマブルオートメーション)、Webhookを利用したHubSpotと外部ツールとの連携、データクレンジング(データ品質管理)などの機能が備わっています。Operations Hubは、HubSpotのCRMプラットフォームを基盤とする、オペレーション業務の支援機能を搭載しているのです。この製品も他のHubSpot製品と同様に基本機能(制限あり)は無料で使えますが、基本的にはProfessional以上のEditionを選んで頂くと独自の機能が活用できるような製品となっています。

 

Commerce Hub

Commerce Hubは、BtoB取引を効率化するための使いやすいコマース(商取引)支援ソフトウェアです。Commerce HubをHubSpotに組み込むことで、商談から売上回収までのプロセスを合理化し、迅速な代金回収、収益拡大、効率化を実現できます。具体的には決済リンクや請求書、見積もり、サブスクリプション管理、自動化、収益レポートなどの充実したコマース機能を搭載。1,500以上の他社アプリともシームレスに連携可能です。Commerce Hubの利用には、他の製品のように毎月定額のサブスクリプション料金はかかりません。このソフトは従量課金制なので、Commerce Hubを通じて代金回収を行った取引に対してのみ利用料が発生します。

 

HubSpotのオススメの利用方法

創業期の企業なら何も考えずとりあえず無料ツールをサインアップ、でOKです

「ユーザー数5名まで」という制限が付いているものの、メール連携や商談管理機能など、無料ツールの範囲でも非常に役に立つ機能が多いため、とりあえず新しく事業を立ち上げた時に一緒に契約する、という形で始めるにもピッタリなツールです。無料ツールの中でも創業期の企業に特におすすめの機能は以下となります。

(1)Google Workplace(もしくはMicrosoft365)との連携機能(Sales Hub)

(2)打ち合わせリンク共有機能(Sales Hub)

(3)商談管理機能(Sales Hub)

(4)Webフォーム機能(Marketing Hub)

(5)Eメールマーケティング機能(Marketing Hub)もしくはメールテンプレート機能(Sales Hub)

無料ツールの状態だと製品ロゴが付いてしまいますが、気になる方はMarketing HubだけStarterプランを契約すれば製品ロゴを取ることができます。また、無料ツールの場合製品サポートが付いていませんので、操作方法に自信がない方もStarterプランを契約することをおすすめします。※海外製品のため用語やUIなど若干癖がある、と感じる方も正直いらっしゃると思います。

請求ツール・会計ツールとの連携で業務効率化

また、HubSpotは無料ツールの状態でもSlackやFacebook Messenger など様々な製品と連携できますが、その中でもBtoBビジネスを手掛ける企業に得におすすめしたい製品として請求書や見積書、納品書などを作成できるサービスの「クラウド請求書作成ソフトboard」をあわせて契約して連携しておくことをおすすめいたします。boardはさらにMFクラウドやfreeeといった会計系のSaaSサービスと連携できる機能がありますので、HubSpotとboard、boardとMFクラウド or freeeを連携させることで、

リード獲得→商談管理→見積/請求管理→会計管理

とビジネスの流れを一気通貫で管理することができます。

中小企業におすすめの管理ツールの連携はHubSpot、Board、MFクラウド、Freee"

ただし、HubSpotの無料ツールはユーザー数が5名までという制限がありますので、事業規模の拡大にあわせて適宜上位のプランに切り替えていく必要があります。もちろんきちんと活用できるならコストに見合う効果や機能が提供されますので、そこまで大きくなっている企業であればそこまで大きな投資とは思わない範囲だと思います。

当社でもこれらの組み合わせを導入しておりますので、実際に使ってみたい、という方はお気軽にお問い合わせください。

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