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2025-03-24
HubSpot

【HubSpot】HubSpotで粗利を自動計算!計算プロパティーを使ってさまざまな値を求める方法とは?

この記事の概要

・HubSpotの計算プロパティーの概要がわかる

・計算プロパティーの主な機能がわかる

・計算プロパティーの活用例がわかる

・計算プロパティーの設定方法がわかる

・計算プロパティーを使う際の注意点がわかる

HubSpotの一部機能や全般的なご質問でも何なりとお承りますので
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HubSpotの計算プロパティーとは

HubSpotの計算プロパティー(CalculatedProperties)とは、数値型プロパティー(数値データ)を基に自動的に計算を行い、プロパティに値を設定する機能です。この機能を活用することで、手動での計算やデータ更新の手間を削減し、営業やマーケティング、カスタマーサポートの業務を効率化することができます。

計算プロパティーでは、数値型プロパティー以外のプロパティーは扱えません。いわゆるHubSpotで扱う通常のプロパティーは扱えないので注意しましょう。

※通常のプロパティー:既定プロパティーやカスタムプロパティーといった、コンタクトや会社、取引、チケットなどに関連付けられたデータフィールド

 

計算プロパティーの主な機能

計算プロパティにはどのような機能があるのでしょうか?あらかじめ設定されている計算プロパティーの機能と、組み合わせることによってどのようなことができるのかを見ていきましょう。

 

計算プロパティの種類

●  カスタム式

加算、減算、乗算、除算といった、四則演算を行う計算プロパティーです。

●  最少

選択されたオブジェクトに関連するレコードについて、選択された数値プロパティーの最小値を表示します。

●  最大

選択されたオブジェクトに関連するレコードについて、選択された数値プロパティーの最大値を表示します。

●  件数

選択されたオブジェクトのうち、選択された数値プロパティーの値が存在するオブジェクトについて、関連レコードの合計件数を計算します。合計値ではなく、合計件数であることに注意してください。

●  合計

選択されたオブジェクトのすべての関連レコードについて、選択された数値プロパティーの値を合計します。今度は上記と違い、値の合計を計算します。

●  平均

選択されたオブジェクトのすべての関連レコードについて、選択された数値プロパティーの値の平均を計算します。

●  経過時間

日付入力で選択した2つのプロパティー(開始日と終了日のプロパティーを選択)の間の、時間の長さを計算します。

 

計算プロパティーを使った計算

HubSpotの計算プロパティーでは、以下のような数式を設定することができます。

 

●  数値計算

数値プロパティ同士の計算が可能です。

• 総売上 = 契約数 × 単価

• リード獲得コスト = 広告費 ÷ リード数

• 営業成約率(%) = 成約数 ÷ 商談数× 100

• 年間収益予測 = 平均契約額 × 予測成約数

 

●  差分計算(期間の差)

日付プロパティを使って、あるイベント間の日数を計算できます。

• リードコンバージョンまでの平均日数 = 初回接触日 - フォーム送信日

• 契約までの営業リードタイム = 成約日 - 初回コンタクト日

• サポート対応時間 = 問い合わせ解決日 - 問い合わせ日

 

●  乗算・除算

数値プロパティ同士で掛け算・割り算できます。

• 税引後売上 = 売上 × (1 - 税率)

• 1人当たりの売上 = 売上 ÷ 担当営業人数

• 割引後の価格 = 定価 × (1 - 割引率)

 

●  合計値の計算

複数のプロパティを合計したり、特定の条件を満たすデータを集計したりできます。

• 顧客の累積購入金額

• チーム全体の成約数の合計

• サポート対応した案件数

 

計算プロパティーの活用例

上記のような計算プロパティーを組み合わせていくと、以下のような活用をすることができます。

 

営業のKPI管理

計算プロパティーを活用して営業チームのKPIを自動計算し、ダッシュボードに表示することができます。

●  営業担当ごとの平均成約額

営業担当ごとに月や週、日ごとの平均成約数を出し目標達成までの指標をダッシュボードに表示することができます。

●  商談ごとの平均契約日数

商談成立までの平均日数をあきらかにすることにより、営業効率の比較や商材ごとの成約までの傾向を把握することができます。

●  パイプラインごとの成約率

パイプラインとは、見込み顧客が商談や成約に至るまでのプロセスを指します。一般的に営業のパイプラインは、リード顧客獲得から商談(提案・見積もり提示など具体的な話し合い)、契約(受注または失注)へと進んでいきますが、この案件ごとの成約率を管理することにより営業プロセスの改善ができるようになります。

 

マーケティングの効果測定

マーケティングでは、広告費やキャンペーンの成果を自動計算することで、ROI(投資対効果)を把握できます。

●  広告ごとのコンバージョン率

広告ごと、もしくはキャンペーンごとのコンバージョン率(成約率)を明らかにすることで、投資に対する効果測定ができるようになります。

●  キャンペーンの総費用

多岐に渡るキャンペーンの総費用を自動計算にセットすることで、リアルタイムでROIを把握することができるようになります。

●  Eメールの開封率・クリック率

計算プロパティーを使えば、顧客に送ったEメールの開封率や記載されているURLのクリック率を計算することができます。これを使えば、キャンペーンごとの開封率やクリック率の比較、開封率やクリック率が高い顧客にスコアを付与し、ホットリードを特定すること、クリック率は高いが購入に至らない顧客を重点的にナーチャリングするなどの施策を実行できます。

 

計算プロパティーを用いて粗利・粗利率を自動算出する

粗利と粗利率は、以下のように計算します。

●  粗利(GrossProfit)の計算式

粗利 = 売上 - 原価

例: 売上が100万円、原価が40万円の場合

100万 - 40万 = 60万(粗利)

●  粗利率(GrossProfit Margin)の計算式

粗利率 = 粗利 ÷ 売上 × 100

例: 売上が100万円、粗利が60万円の場合

60(%) = 60万÷100万×100

 

上記の計算を計算プロパティーで設定するためには、以下のような手順になります。

 

HubSpotで計算プロパティーを作成する手順

HubSpotの「取引(Deals)」オブジェクトを利用し、粗利を自動計算するプロパティーを作成します。

1. HubSpotの「設定(Settings)」に移動

2.「データ管理」 →「プロパティー」を選択

3.「プロパティーの作成」ボタンをクリック

4. 詳細タブでプロパティーラベルに「粗利」を記入。オブジェクトタイプは「取引(Deals)」を選択。

5.  フィールドタイプタブに移動し、フィールドタイプで「計算(Calculation)」を選択

6. 以降は、計算タイプで「数式(Formula)」を選び、数式 [売上] - [原価] を記入します。粗利率の場合には、ここで ([売上] - [原価]) / [売上] * 100 と入力。最後にプロパティーの保存をクリックすれば完了です。

このような設定を行っておけば、HubSpotのダッシュボードに粗利・粗利率のレポートを追加することができるので、利益ベースの営業戦略をリアルタイムで確認できます。営業チームの目標達成度を利益ベースで評価したり、低利益率の案件を事前に特定し、価格戦略を調整したり、経営層向けの利益レポートを自動生成するなど、迅速な営業活動が可能になるのです。

 

計算プロパティーを使う際の注意点

最後に、計算プロパティーを使う際の注意点について説明しておきましょう。

●  無料プラン及び「Starter」では利用不可

計算プロパティーは無料プラン及び「Starter」プランでは利用できません。「Professional」以上のプランで利用可能になります。

●  計算の種類に制限あり

すべての数学演算が使えるわけではなく、基本的な加減乗除や日付差分計算のみに対応しています。

●  プロパティーのデータ型に注意

数値型プロパティ同士で計算する必要がある(文字列型では計算不可)点や、日付プロパティを利用する場合には形式に注意するなど、細かな点に注意が必要です。

●  完全なリアルタイムではない

計算結果は即時に更新されるとは限らず、HubSpotのデータの更新タイミングに依存します。秒単位の更新はできないと理解しておきましょう。

 

HubSpotの計算プロパティーを活用してみよう

HubSpotの計算プロパティーは、数値データを基に自動計算を行い、手動でのデータ更新の手間を削減する機能です。四則演算や最小・最大値、平均、合計、経過時間の計算が可能で、営業やマーケティングの業務効率化に貢献します。計算結果はダッシュボードに表示可能なので、売上総額や成約率、粗利の総額、粗利率などを表示しKPIの達成状況共有などにも活用できます。計算プロパティーは、Professionalプラン以上で利用可能になるなど、利用にはいくつかの条件があります。計算プロパティーの利用条件や特徴を確認して、積極的に利用してみましょう。

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