この記事の概要
・HubSpotにおけるコンタクトの概要がわかる
・HubSpotが定義するコンタクトとマーケティングコンタクトの違いがわかる
・HubSpotでコンタクトを作成する方法がわかる
・HubSpotでコンタクトを活用する方法やポイントがわかる
HubSpotにおける「コンタクト」とは、氏名やメールアドレス、電話番号などの基本情報から、取引履歴、ウェブサイトでの行動履歴、ライフサイクルステージ(見込み客、リード、顧客など)といった詳細な情報まで、顧客や潜在顧客に関するあらゆるデータのことを言います。これらの情報は、マーケティングや営業、カスタマーサービスの各チームが連携して顧客対応を行う際の基礎情報となるものです。
HubSpotでは、コンタクトを「マーケティングコンタクト」と「マーケティング対象外のコンタクト」に分類できます。マーケティングコンタクトとは、メールマーケティングや広告配信など、積極的なマーケティング活動の対象となるコンタクトを指します。HubSpotのMarketing Hubでは、マーケティングコンタクトの数によって料金が変化します。たとえばStarterでは1,000件まで、Professionalでは2,000件、Enterpriseでは10,000件までのマーケティングコンタクトを管理(登録)できます。
マーケティングコンタクトは、マーケティングEメールや広告を表示するユーザー、ワークフローにおけるマーケティングアクションの対象となるため、課金の対象となるのですが、マーケティング対象外のコンタクトにはマーケティングアクションが行われません。マーケティングが必要ないユーザーをマーケティング活動の対象外とすることで、マーケティングリソースの最適化やコスト管理に役立ちます。この区別により、必要なコンタクトに対して効果的なマーケティングを実施しつつ、不要なコストを抑制することが可能になるのです。またマーケティング対象外のコンタクトは、いつでも簡単にマーケティングコンタクトに変更することができます。まずは自社のマーケティング対象となりそうなユーザーをHubSpotに登録し、必要に応じて対象と対象外を使い分ければ良いのです。
HubSpotでは、以下の4つの方法でコンタクトを作成することができます。
個別にコンタクトを追加する場合、手動での作成が適しています。手順は以下のとおりです。この方法は、少数のコンタクトを迅速に追加したい場合に有効です。
1. HubSpotアカウントにログインし、画面左のナビゲーションバーから「CRM」→「コンタクト」を選択します。
2. 右上の「コンタクトを作成」ボタンをクリックします。
3. 表示されるパネルで、名前やメールアドレスなど必要な情報を入力します。
4.「コンタクトを作成」ボタンをクリックして保存します。
大量のコンタクト情報を一度に追加する場合、CSVファイルなどを使用したインポート機能が便利です。この方法を使えば、既存のデータベースからも効率的にコンタクト情報を移行できます。
1.「コンタクト」画面で「インポート」ボタンをクリックします。
2.「ファイルからインポート」を選択し、インポートするファイルをアップロードします。
3.ファイル内に含まれる情報(オブジェクト)などを指定し、取り込む情報をマッピングします。
4.インポートを実行し、データを確認します。
ウェブサイト上に設置したフォームを通じて訪問者が情報を入力すると、HubSpotが自動的にコンタクトを作成します。これにより、見込み客の情報をリアルタイムで収集し、即座にマーケティングや営業活動に活用することができます。
HubSpotのEメール連携機能を使用すると、トラッキングされたEメールの送受信に基づいてコンタクトが自動的に作成されます。この機能を使えば、手間をかけずに新たなコンタクトをデータベースに追加できます。
HubSpotのコンタクト機能は、顧客一人ひとりの情報を集約し、その行動や関心を深く理解するための強力なツールです。コンタクト機能を活用することで、マーケティングや営業活動、カスタマーサービスなどをより効果的に展開でき、顧客体験を向上させ、ビジネスの成長を加速させることができます。ここでは主な活用方法を紹介していきましょう。
コンタクトのプロパティ(属性)や行動履歴、エンゲージメント(関与度)の度合いに応じてセグメントを作成し、特定のグループに対してパーソナライズされたマーケティングや営業活動を行うことが可能です。たとえば、特定の製品に興味を示したコンタクトに対して、その製品に関する情報を集中的に提供するなど、ターゲットを絞ったアプローチが可能になります。
コンタクトがWebサイト上でどのページを閲覧したか、どの資料をダウンロードしたか、またフォームの送信履歴などを追跡することで、各コンタクトの興味・関心を把握することができます。これにより、過去の購入履歴や閲覧履歴に基づいて、関連商品や上位モデル、キャンペーン情報をメールで送信するなど、より効果的なクロスセルやアップセル戦略を展開できます。また、特定の資料ダウンロード、ウェビナー参加などの記録から、興味関心の高い顧客を特定し、関連するEbookやブログ記事を紹介することもできます。
メールの開封率やクリック率、Webサイトへの訪問頻度など、コンタクトのエンゲージメントデータを分析することで、各コンタクトの関心度や購買意欲を分析・評価できます。これにより、優先的にアプローチすべきコンタクトを特定し、効率的な営業活動を展開できるようになります。また、一定期間エンゲージメントの低いコンタクトに対して、再エンゲージメントのためのキャンペーンを実施するなどに活用できます。
コンタクトの属性や行動履歴に基づき、パーソナライズされたメールやコンテンツを提供することで、顧客体験の向上が期待できます。たとえば、過去の購入履歴に基づいて関連商品の情報を提供したり、特定の興味を持つコンタクトに対して関連するブログ記事を紹介したりするなど、個別のニーズに合わせたコミュニケーションを継続することで、顧客満足度も向上していきます。
エンゲージメントが高いコンタクトや継続的に取引のある顧客に対して、特別な特典や割引を提供することで、顧客満足度の向上やリピート率の増加につながります。 優良顧客に対して、優先的なサポートを提供したり、優良顧客を限定イベントに招待したりすることで、顧客の満足度を高めましょう。
HubSpotのコンタクト機能を最大限に活用するためには、以下のポイントに留意することが重要です。
● 他ツールとの連携でコンタクト情報の一元管理を実現
HubSpotは、さまざまな外部ツールと連携することが可能です。たとえば、Salesforceをはじめとする他社製のSFA、CRM、MAツールなどとデータ連携させることで、コンタクト情報の一元管理を実現できます。これにより、部門間の連携も強化され、業務の効率化につながります。
● 定期的なデータメンテナンスと最適化
コンタクト情報は、ビジネスの変化や顧客ニーズに応じて定期的に見直すことが必要です。不要なデータを削除したり、プロパティを最適化したりすることで、常に最新の情報をもとにマーケティング施策を実施できます。先述のようにHubSpotでは、コンタクトを「マーケティングコンタクト」と「マーケティング対象外のコンタクト」に分けることができるので、状況に応じてコンタクトのセグメントを変更していきましょう。
● 部門間での情報共有と連携
マーケティングや営業、カスタマーサービスの各部門がコンタクト情報を共有し、連携することで、顧客ごとに一貫した対応が可能となります。部門によって顧客に対する対応がバラバラだと、社内の情報共有を疑われ、顧客満足度は著しく低下してしまうものです。正確な情報に基づく一貫した対応は、顧客ロイヤルティの強化につながります。
HubSpotのコンタクト機能は、マーケティングや営業、カスタマーサービスを強化するための強力なツールです。コンタクト機能の効果的な活用により、リード獲得から成約、アフターサポートまでの一連の顧客体験を最適化することができます。ぜひ、HubSpotのコンタクト機能を最大限に活用して貴社のマーケティング戦略を加速させてください。
なお、株式会社ハレフルではHubSpotやSalesforceの導入・運用支援を行っております。初期設定や操作方法などから、自社にマッチしたサポートをご提案しており、CRMの導入は初めてという企業様も安心してご依頼いただけます。「自社にあったCRMを選定してセールスやマーケティングを効率化したい」「HubSpotの運用を依頼できる企業を探している」など、HubSpot導入に関する具体的な相談や、プランの選び方についてお困りの方は、お問い合わせからご連絡ください。